2020-03-03 |
香港/業界動向/医薬・バイオ |
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医薬品株が高い、中国の習国家主席が開発加速を指示
3日の香港市場で医薬品株が高い。ハンセン指数構成銘柄の上昇率をみると、首位は中国生物製薬(
01177)、2位は石薬集団(
01093)となっている(日本時間午後3時40分時点)。中国の習近平国家主席が2日に新型コロナウイルスの治療薬開発に取り組む現場を訪れ、研究の加速を指示したと伝わり、材料視されたもよう。
中国国営新華社によると、習氏は軍事医学研究院や清華大学医学院を視察した後、同大で座談会を開き、医薬品開発の工程を加速するよう求めた。また、中国の伝統医学と西洋医学を結び付け、それぞれの医薬品を併用し、すでに開発されてスクリーニングを終えた有効な医薬品の適用を急いで広げていくよう指示した。ワクチンについては、多様な技術路線ですでに進めている研究開発を加速し、同時に海外の研究開発の進捗状況を綿密に観察し、協力を強化して、できるだけ早く臨床試験とワクチンの販売ができるよう努めねばならないとした。また、企業を主体とする産学共同のワクチン開発と産業化体系をすみやかに確立し、国家ワクチン備蓄制度を創設して常に防疫の備えができているようにすると表明した。
日本時間午後3時40分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■中国生物製薬(
01177):11.68HKドル(前日比2.82%高)
■石薬集団(
01093):18.14HKドル(同1.45%高)
■麗珠医薬集団(
01513):28.45HKドル(同2.34%高)
■無錫薬明康徳新薬開発(
02359):121.50HKドル(同3.14%高)
■上海復旦張江バイオ(
01349):4.81HKドル(同1.69%高)