27日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.66%安の26519.65ポイントだった。中国企業指数は0.19%安の10481.51ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で541億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。引き続き新型肺炎の感染拡大や、これによる世界経済への影響を警戒した売りが優勢となった。新型肺炎を巡っては、世界5大陸すべてに感染が拡大。トランプ米大統領が26日の記者会見で「米国民への感染リスクは依然低い」などと述べたことが伝わったが、支援材料とはならなかった。指数は序盤以降、おおむね26450−550ポイントの間でもみ合いを続けた。
個別では、前引け後に本決算を発表するマカオカジノの銀河娯楽(
00027)、同業のサンズ・チャイナ(
01928)が安い。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)、中国IT大手のテンセント(
00700)といった大型銘柄が売られ、相場の下げを主導した。半面、銀行株の中国工商銀行(
01398)やHSBC(
00005)などが上昇。医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が大きく買われた。