26日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.49%安の26760.77ポイントだった。中国企業指数は0.38%安の10540.12ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で678億6000万HKドル。
ハンセン指数は、前日のNY市場が大幅続落した流れを引き継ぎ、マイナス圏で推移した。中国から日本や韓国、イタリアなど世界各地に新型肺炎の感染が広がる中、世界経済への影響が懸念された。ただ、中国政府による景気対策への期待が強まっているほか、中国本土市場で上海総合指数がプラス圏に浮上したことなどを受け、ハンセン指数は徐々に下げ幅を縮めた。
個別では、瑞声科技(
02018)やチャイナ・モバイル(
00941)、石薬集団(
01093)などが2%超下落。空売り業者が粉飾決算を主張したレノボグループ(
00992)は5%超下落した。半面、香港政府の陳茂波・財政司司長(財務長官)がきょう発表した2020年度の政府予算案で、経済対策として18歳以上の香港永住者を対象に現金1万HKドルを支給する方針を発表したことが好感され、ササ・インターナショナル(
00178)は一時3%超上昇した。