25日の香港株式市場でハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.27%高の26893.23ポイントだった。中国企業指数は0.11%高の10579.92ポイント。メインボードの売買代金は概算で1179億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付き、中盤までは前日終値を挟んで一進一退の方向感を欠く展開だった。新型肺炎の感染拡大による世界景気の減速リスクと前日の欧米株安を嫌気する売りと、中国政府が経済対策や金融緩和を打ち出すとの思惑買いが交錯。終盤に上海総合指数が下げ幅を縮小すると、ハンセン指数も大引けにかけて上昇し、結局この日の高値圏で終えた。前日までの3営業日で835ポイント下げただけに、割安感が強まった銘柄を中心に買いが入って相場を押し上げた。セクター別では情報技術と医療・ヘルスケアが買われ、通信とエネルギーが売られた。
ハンセン指数は前日比72ポイント上昇。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が大幅に反発し、1銘柄で89ポイント押し上げた。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も大幅に上昇した。半面、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)、シノペック(
00386)が軒並み安。通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)は続落。前日買われた電能実業(
00006)は反落した。
中国企業指数の構成銘柄では、電気自動車メーカーのBYD(
01211)が大幅高。中国本土の乗用車メーカー団体が自動車購入規制の緩和を提案し、材料視されたもよう。不動産株の融創中国(
01918)は2019年12月本決算が50%超の増益となる見通しを手掛かりに買いが膨らんだ。同行の龍湖集団(
00960)も高い。一方、広東省政府系コングロマリットの粤海投資(
00270)、都市ガス事業の華潤ガス(
01193)、保険会社の中国太平洋保険(
02601)が下げた。