25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.60%安の3013.05ポイントだった。深セン成分指数は0.71%高の11856.08ポイントと4営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4153億1600万元に上り、5営業日連続で1兆元の大台を突破し、2015年11月以来、約4年超ぶりの高水準となった。
上海総合指数は心理的節目の3000ポイントを下回って寄り付いた後、一時3%近くまで下落する場面もみられたが、後場に入って徐々に下げ幅を縮小し、節目の3000ポイントを回復して取引を終えた。新型肺炎の感染拡大が嫌気される一方、中国当局による景気対策への期待は根強く、一定の支えとなった。セクター別では、造船、造園、環境保護、貴金属などが売られた半面、通信、医療、製薬などが買われた。
A株市場では、原油先物価格の下落を嫌気し、ペトロチャイナ(
601857)やシノペック(
600028)が売られた。ゲーム会社の完美世界(
002624)や巨人網絡集団(
002558)はいずれも3%超下落した。半面、次世代がん免疫治療法に用いる注射剤の登録申請が中国当局に受理されたと発表した上海復星医薬(
600196)がストップ高近くまで買われた。安徽江淮汽車集団(
600418)は米市場に上場する中国の新エネルギー車メーカー、上海蔚来汽車(NIO)が混合所有性改革に参画する可能性があると伝わり、ストップ高をつけた。
上海B株指数は0.79%安の242.59ポイントと続落、深センB株指数は0.11%高の952.67ポイントと反発した。