週明け24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.28%安の3031.23ポイントだった。深セン成分指数は1.23%高の11772.38ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2220億5900万元と4営業日連続で1兆元の大台を超え、2015年11月17日以来の大商いとなった。
上海総合指数はほぼ終日、マイナス圏で軟調に推移した。新型肺炎の感染拡大が嫌気されたほか、指数は前週末に約1カ月ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りも相場の重しとなった。ただ、中国当局による景気対策への期待は根強く、後場に一時プラス圏に浮上する場面も見られた。セクター別では、航空・空港運営、観光、保険、港湾などが売られた半面、通信、電子IT、医療などが買われた。
A株市場では、中国国際航空(
601111)や中国東方航空(
600115)など航空株の下落が目立つ。貴州茅台酒(
600519)や宜賓五糧液(
000858)など酒造株も安い。半面、中興通訊(
000063)や滬士電子(
002463)、烽火通信科技(
600498)がストップ高をつけるなど5G関連銘柄が大きく上昇。中国工業情報化部がこのほど開催した会議で、5Gの発展を加速化させ、情報通信産業の活動再開を指示したことが材料視されたもよう。金先物価格の上昇を受けて紫金鉱業集団(
601899)も買われた。
上海B株指数は0.16%安の244.51ポイントと3営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.86%安の951.61ポイントと続落した。