ウィーロック(
00020)、ワーフ(
00004)、九龍倉置業地産(
01997)の3社がそろって現地時間24日午前9時から株式取引を停止している。3社が発表した公告によれば、内部情報を開示するためとしている。
24日付『香港経済日報』が外電を引用して伝えるところによると、ユナイテッド・ファースト・パートナーズのジャスティン・タン氏は、ウィーロックがワーフの少数株主から株式の取得を計画しているとの見方を示した。取得価格は1株当たり27.58HKドルで、ワーフの21日終値(19.7HKドル)を40%上回る水準。ウィーロックの株価はここ1年で12%下落しているが、ワーフの下落率はウィーロックを上回る22%に達しており、非公開化のチャンスが到来したと指摘。完了後も呉光正一族が合併後の会社の過半数以上の株式を保有する見通し。
ワーフは2017年に香港の大型複合商業施設「タイムズスクエア」「ハーバーシティー」などを保有する九龍倉置業地産を香港市場に分離上場させた後、中国本土の不動産に重心を置いており、時価総額は取引停止前で約600億HKドルまで縮小している。一方、ウィーロックの時価総額は970億HKドル、九龍倉置業地産は1220億HKドルで最大となっている。