19日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.44%高の27651.41ポイントだった。中国企業指数は1.00%高の10912.82ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で481億7000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、ほどなくプラス圏に浮上した。新型肺炎の流行が企業業績や経済に与える影響が懸念される一方、中国であす20日に発表される最優遇貸出金利は引き下げを予想する向きが多く、金融緩和期待が相場を支えているもよう。
個別では、中国建設銀行(
00939)や中国銀行(
03988)など本土銀行株が買われて相場の上げを主導。カジノ営業再開をあす20日控え、銀河娯楽(
00027)などカジノ株も買われた。新型肺炎で大きな打撃を受けている航空業界に中国政府が支援策を検討していると伝わり、中国南方航空(
01055)や中国東方航空(
00670)も高い。米テスラがコバルトフリータイプの車載電池を採用するとの報道を受け、BYD(
01211)が8%超上昇する半面、コバルトの生産も手掛ける洛陽モリブデン(
03993)が10%超下落した。