14日のNY株式相場はほぼ変わらず。エヌビディアなどの好決算発表銘柄が上昇した一方、弱い経済指標が重しとなった。1月の小売売上高(除く自動車、ガソリン、建設資材、外食)は、前月比変わらずとなり米国経済をけん引する個人消費の減速が懸念された。中国で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、3連休を控えた持ち高調整も売り圧力となったが、ホワイトハウスが株式投資への税優遇策を検討しているとCNBCが報じたことで取引終盤に買い戻された。
ダウ平均は午後に140米ドル安まで下落したが、25.23米ドル安(-0.09%)と下落幅を縮小して終了。わずかながら2日続落となった。ビザやホーム・デポ、マイクロソフトなどが上昇した一方、IBM、ユナイテッドヘルス、ボーイングなどの下落が重しとなった。S&P500も0.23%安まで下落したが、0.18%高と反発して終了し、再び終値での史上最高値を更新。エネルギー、一般消費財が下落したものの、不動産、公益、IT、生活必需品が上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.20%高と反発し、取引時間中と終値での史上最高値を更新した。
週間ではダウ平均が1.02%高、S&P500が1.58%高、ナスダック総合が2.21%高と3指数がそろって2週続伸。2月月初来では、ダウ平均が4.04%高、S&P500が4.79%高、ナスダック総合が6.34%高となった。
決算発表銘柄は、エクスぺディア・グループが11.04%高、エヌビディアが7.02%高、モホーク・インダストリーズが4.02%高、デジタル・リアルティー・トラストが3.93%高、ニューウェル・ブランズが2.97%高と総じて好調。一方、アリスタ・ネットワークスが5.95%安、PPLが2.51%安となった。引け後の動きでは、スーパーマーケット大手のクローガーが時間外で一時7%超上昇。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェーが1890万株を新たに取得したことが明らかになった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 29440.47 29463.04 29283.18 29398.08 -25.23 -0.09
S&P500 3378.08 3380.69 3366.15 3380.16 6.22 0.18
NASDAQ 9728.90 9746.36 9693.05 9731.18 19.21 0.20
CME225先物 23705.00 23760.00 23465.00 23535.00 -95.00 -0.40
FT100 7409.13 7409.13 7409.13 7409.13 -42.90 -0.57
DAX 13756.47 13788.51 13728.12 13744.21 -1.22 0.00
為替(ドル/円) 109.82 109.90 109.69 109.77 -0.05 -0.04
WTI先物 51.51 52.34 51.32 52.05 0.63 1.23
金(Gold)先物 1579.00 1588.20 1576.00 1586.40 7.60 0.48
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。