14日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.60%高の27895.49ポイントだった。中国企業指数は前日比0.60%高の10900.15ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で528億6000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いたものの、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(前引け時点で27693.08ポイント)に近い水準で下値の堅さを確認すると、切り返した。中国の李克強首相が13日開いた新型肺炎対策の会合で、今年の経済・社会発展目標の達成に向けてきめ細かな措置を講じるよう指示したと伝わり、投資家心理を支えた。中国本土相場の上昇もあって、次第に買いが優勢となった。
個別では大型金融株の中国建設銀行(
00939)とAIAグループ(
01299)、中国インターネットサービス大手テンセント(
00700)が買われ、相場の上昇を主導。製薬の中国生物製薬(
01177)や、電動工具メーカーの創科実業(
00669)、香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)と新鴻基地産(
00016)が高い。半面、中国携帯通信最大手のチャイナ・モバイル(
00941)が続落し、相場の重荷となっている。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)の下げが目立つ。