2020-02-13 |
中国/マーケット/証券 |
|
本土大引け:8日ぶりに反落、後場に下げ幅拡大 新型肺炎を巡る不透明感
13日の中国本土株式市場で上海総合指数は8営業日ぶりに反落。終値は前日比0.71%安の2906.07ポイントだった。深セン成分指数は0.70%安の10864.32ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8711億1100万元だった。
上海総合指数は軟調に推移した。前日まで7営業日続伸し、春節(旧正月)連休前の1月23日以来の高値を付けた後とあって、利益確定売りが重荷となった。新型肺炎の感染拡大を巡る先行き不透明感も投資家心理を悪化させた。ここ数日は新規感染者数の伸びが鈍化傾向を示してきたが、発生源である湖北省が発表した12日の新規感染者数は認定基準の変更で急激に増加した。指数は前場半ばまでプラス圏に浮上する場面もあったものの、後場に入ると下げ幅を拡大した。もっとも、心理的の2900ポイントに近づく水準では下値が堅かった。
セクター別では、前日に高かった通信キャリアが全面安。文化・教育・娯楽、メディア、百貨店、証券も安い。半面、貴金属、化学肥料、農薬が買われた。
A株市場では、医薬株の上海復星医薬(
600196)、延安必康製薬(
002411)や、航空大手の中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)、免税店運営の中国国旅(
601888)が売られた。ゲーム関連の完美世界(
002624)、巨人網絡集団(
002558)、宅配大手の順豊控股(
002352)、韵達控股(
002120)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)も下げが目立った。半面、モリブデン大手の洛陽モリブデン(
603993)、リチウム製品メーカーの天斉リチウム(
002466)が大幅に続伸。不動産デベロッパーの保利発展控股集団(
600048)、金地集団(
600383)、万科企業(
000002)や、大手厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)が上昇した。
上海B株指数は0.95%安の235.20ポイントと反落、深センB株指数は1.04%安の928.32ポイントと4日ぶりに反落した。