12日の香港市場は、米株高を好感して買い優勢となるか。前日のNY市場はダウ平均がわずかながら反落したが、S&P500とナスダック総合は2日連続で取引時間中と終値での史上最高値を更新した。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大の収束期待から朝方は堅調に推移したが、パウエルFRB議長の議会証言で金融緩和期待が後退した。
一方、中国国家衛生健康委員会で専門チームを率いる鍾南山氏はこのほど、新型肺炎の流行が2月後半にピークを迎え、4月に収束する可能性があるとの見方を示した。市場では感染拡大に対する過度な警戒感が後退しているが、依然として経済への影響などが懸念されており、上値が抑えられる可能性もある。
11日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)、ホンコン・チャイナガス(
00003)が香港終値を上回って引けている。