週明け10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続伸。終値は前営業日比0.51%高の2890.49ポイントだった。深セン成分指数も1.10%高の10728.46ポイントと5営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8857億9400万元だった。
上海総合指数は中盤まで前日終値を挟んでもみ合った。春節(旧正月)明けの急落以降、上昇が続いているだけに利益確定売りが出やすい一方、新型肺炎の感染拡大を受けて当局の政策期待が高まっていることなどが相場を支えた。深セン市場の成分指数や新興企業市場「創業板」指数が上昇するなか、上海総合指数も終盤にかけてプラス圏で上げ幅を拡大。結局、きょうの高値圏で取引を終えた。
セクター別では、農産物が大幅高。朝方に中国国家統計局が発表した1月消費者物価指数(CPI)で、食品価格が大きく上昇したことが材料視されたもよう。このほか、建材、貴金属、自動車などが高い。半面、医薬・医療が逆行安となった。
A株市場では、リチウム製品メーカーの江西カン鋒リチウム(
002460)がストップ高を付けたほか、養豚業者の牧原食品(
002714)、セメント大手の安徽コンチセメント(
600585)、自動車メーカーのBYD(
002594)、産金大手の紫金鉱業集団(
601899)などが大きく買われた。半面、医薬・医療株の上海復星医薬(
600196)や上海莱士血液製品(
002252)が安い。ハイテク銘柄の三七互娯網絡科技集団(
002555)や歌爾(
002241)、観光銘柄の中国国旅(
601888)などが軟調だった。
上海B株指数は1.08%高の235.76ポイントと5営業日続伸、深センB株指数は0.43%高の920.89ポイントと反発した。