7日のNY株式相場は5日ぶりに反落。注目された米1月雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想を上回る強い結果となったが、先日までの大幅上昇で週末を控えた利益確定売りが強まったほか、中国発の新型コロナウイルスの感染拡大が続き、中国経済の減速懸念も相場の重しとなった。前日に史上最高値を更新したダウ平均は下落してスタートすると、終盤に下げ幅を322米ドル安まで広げ、277.26米ドル安(-0.94%)と5日ぶりに反落して終了。中国事業の比率の高いキャタピラー、ダウ・インク、3Mなどが1.7-2.8%下落した。S&P500も0.54%安と5日ぶりに反落。11セクターは、生活必需品、コミュニケーションなどが小幅に上昇した一方、素材の1.46%安を筆頭にIT、ヘルスケア、エネルギー、資本財など8セクターが下落した。ハイテク株主体のナスダック総合は取引中盤に前日終値付近まで上昇したが、0.54%安で終了し、3指数がそろって5日ぶりの反落となった。
週間では、ダウ平均が3.00%高、S&P500が3.17%高、ナスダック総合が4.04%高とそろって3週ぶりに反発し、年初来では、ダウ平均が1.98%高、S&P500が3.0%高、ナスダック総合が6.11%高となった。
寄り前に発表された米1月雇用統計は、非農業部門雇用者数が+22.5万人と前月改定値の+14.7万人や市場予想の+16.0万人を大きく上回った。一方、平均賃金は前月比+0.2%となり、前月の+0.1%を上回ったが市場予想の+0.3%を下回った。前年比では+3.1%と前回改定値と市場予想の+3.0%を上回った。失業率は前月の3.5%から3.6%に悪化。労働参加率が63.2%から63.4%に上昇したことが影響した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 29286.92 29286.92 29056.98 29102.51 -277.26 -0.94
S&P500 3335.54 3341.42 3322.12 3327.71 -18.07 -0.54
NASDAQ 9526.64 9570.09 9496.53 9520.51 -51.64 -0.54
CME225先物 23975.00 24015.00 23655.00 23665.00 -165.00 -0.69
FT100 7466.70 7466.70 7466.70 7466.70 -38.09 -0.50
DAX 13530.77 13551.03 13463.98 13513.81 -61.01 -0.44
為替(ドル/円) 109.98 110.02 109.53 109.76 -0.22 -0.20
WTI先物 51.11 51.48 50.09 50.32 -0.63 -1.24
金(Gold)先物 1570.70 1577.80 1563.50 1573.40 3.40 0.22
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。