6日のNY株式相場は4日続伸。アジア時間で中国が750米億ドル相当分の米国産品の輸入関税を引き下げることを発表したことで、米中通商関係の一段の改善期待が高まったほか、新規失業保険申請件数が9カ月ぶりの低水準と強い結果となったことやツイッターなどの好決算発表も安心感につながった。ダウ平均は一時117米ドル高まで上昇し、88.92米ドル高(+0.30%)と4日続伸して終了。1月17日以来、13営業日ぶりに取引時間中と終値での史上最高値を更新した。値がさ株のボーイングが3.60%高となり1銘柄でダウ平均を80米ドル余り押し上げたほか、マイクロソフト、アップルの上昇も指数の上昇に寄与した。S&P500も0.33%高と4日続伸。2日連続で終値での史上最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.67%高とダウ平均、S&P500をアウトパフォーム。3日連続での史上最高値更新となった。
寄り前に発表された先週分の新規失業保険申請件数は20.2万人と前回改定値の21.7万人や市場予想の21.5万人を下回り、昨年4月第2週の19.3万人以来、9カ月ぶりの低水準となった。5日発表のADP民間雇用者数に続いての強い結果となり、翌日発表される米1月雇用統計での非農業部門雇用者数の上振れ期待が高まった。個別銘柄では2度の墜落事故を起こした737MAX機の運航再開が数週間以内に承認されると報じられたボーイングが3.60%高と大幅に上昇。決算発表銘柄ではツイッター(+15.03%)、カーディナル・ヘルス(+10.59)が急伸したほか、コグニザント・テクノロジー、FMC、エスティ・ローダーが5-9%上昇。一方、決算が嫌気されたベクトン・ディッキンソン(-11.80%)が急落し、ケロッグ、タイソン・フーズも5-8%下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 29388.58 29408.05 29246.93 29379.77 88.92 0.30
S&P500 3344.92 3347.96 3334.39 3345.78 11.09 0.33
NASDAQ 9540.98 9575.66 9505.68 9572.15 63.47 0.67
CME225先物 23710.00 23980.00 23630.00 23945.00 -5.00 -0.02
FT100 7504.79 7504.79 7504.79 7504.79 22.31 0.29
DAX 13570.33 13606.97 13533.66 13574.82 96.49 0.71
為替(ドル/円) 109.98 110.02 109.97 109.99 0.01 0.00
WTI先物 51.17 52.20 50.24 50.95 0.20 0.39
金(Gold)先物 1560.00 1571.90 1556.00 1570.00 7.20 0.46
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。