3日のNY株式相場は反発。先週末の大幅安を受けて押し目買いが強まり上昇してスタートすると、米1月ISM製造業PMIが市場予想を上回る強い結果となったことで上昇幅を拡大した。しかし、中国発の新型肺炎の感染拡大による世界的景気減速が懸念され、反発は限られた。先週末に603米ドル安と急落したダウ平均は、ISM製造業PMI発表後に374米ドル高まで上昇したが、143.78米ドル高(+0.51%)で終了。複数のアナリストの買い推奨を好感したナイキが3%超上昇したほか、マイクロソフト、メルク、ウォルト・ディズニーが2%超上昇しダウ平均を押し上げた一方、3M、エクソン・モービル、ボーイングなどの下落がダウ平均の重しとなった。S&P500も1.33%高まで上昇し、0.73%高で終了。11セクターは、素材の2.14%高を筆頭に、IT、コミュニケーションなど8セクターが上昇。一方、原油安が嫌気されたエネルギーが1.34%安となり、資本財と生活必需品もわずかに下落した。ハイテク株主体のナスダック総合は1.34%高とダウ平均、S&P500をアウトパフォームした。
寄り後に発表された米1月ISM製造業PMIは50.9となり、前回改定値の47.8や市場予想の48.5を上回り、6カ月ぶりに好不況の境目の50を上回った。これまで弱い結果が続いていた製造業景気指数が大きく上振れたことで安心感が広がった。注目された引け後のアルファベットの決算は弱い売上高やユーチューブ事業の減速懸念から、株価は時間外で4%超の下落となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 28319.65 28630.39 28319.65 28399.81 143.78 0.50
S&P500 3235.66 3268.44 3235.66 3248.92 23.40 0.72
NASDAQ 9190.72 9299.85 9188.55 9273.40 122.47 1.33
CME225先物 22635.00 23015.00 22625.00 22860.00 -30.00 -0.13
FT100 7326.31 7326.31 7326.31 7326.31 40.30 0.55
DAX 13033.17 13077.57 12987.53 13045.19 63.22 0.48
為替(ドル/円) 108.68 108.71 108.65 108.67 -0.01 0.00
WTI先物 51.01 51.97 49.80 50.11 -1.45 -2.81
金(Gold)先物 1597.80 1598.50 1573.20 1582.40 -5.50 -0.35
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。