2020-02-04 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】軟調に推移か、新型肺炎の中国経済への打撃を警戒
4日の香港市場は軟調に推移しそうだ。新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大し続け、中国経済への打撃を懸念する売りが先行すると予想する。中国本土の死者数は3日午前0時現在で累計361人に達し、2002−03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)を上回った。人民元相場が下げていることもあって、前日に急落した本土A株相場がきょう自律反発するシナリオも描きにくい。『券証中国』によると3日にA株約3800銘柄のうち3187銘柄がストップ安を付けており、依然として売りの勢いは大きいとみる。原油先物相場の続落も関連銘柄の売り材料となるだろう。
もっとも、3日の米株式相場が反発したことを受け、ハンセン指数が下げ渋る可能性がある。心理的節目の26000ポイントが下値のめどとして意識されそうだ。3日のNY株式市場ではダウ平均など主要3指数がそろって反発。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)や保険株のAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)が香港終値を上回った半面、銀行株のHSBC(
00005)と中国建設銀行(
00939)、医薬品株の中国生物製薬(
01177)が下回って終えた。