連休明け3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に続落。終値は前営業日比7.72%安の2746.61ポイントだった。深セン成分指数も8.44%安の9779.67ポイントと大幅続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5194億8000万元だった。
上海総合指数は大きく下落した。湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を嫌気しリスクオフの動きが強まった。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買が180億元超の買い越しとなったものの、影響は限定的。指数は終値ベースで2019年2月15日以来、およそ1年ぶりの安値をつけた。セクター別では、証券、電子部品、不動産などが大きく売られるなど、ほぼ全面安。半面、医療・医薬の一角が買われた。
A株市場では、証券大手の中信証券(
600030)や海通証券(
600837)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、航空大手の中国東方航空(
600115)や中国国際航空(
601111)、家電・半導体ディスプレー大手のTCL集団(
000100)、音響機器メーカーの歌爾(
002241)などがストップ安をつけた。半面、医薬品メーカーの延安必康製薬(
002411)やスーパーマーケット大手の永輝超市(
601933)が買われた。
上海B株指数は9.76%安の224.30ポイント、深センB株指数は9.33%安の880.77ポイントといずれも大幅に続落した。