31日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。終値は前日比0.52%安の26312.63ポイントだった。中国企業指数は0.82%安の10240.51ポイント。メインボードの売買代金は概算で1030億2000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、一気に上げ幅を縮小。前場は小高く推移したが、後場に入ってほどなくマイナス圏に沈んだ。新型肺炎の感染拡大を受け、世界保健機関(WHO)が緊急事態を宣言したものの、貿易制限を見送ったことで過度な警戒感が後退。ただ、収束の兆しが見えない中、次第にリスク回避の姿勢が強まった。来週2月3日、1週間超ぶりに取引を再開する中国本土市場の下落も警戒されたもよう。指数は結局、昨年12月5日以来、約2カ月ぶりの安値で取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、原油需要の縮小を懸念し、ペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)が安い。石薬集団(
01093)や中国神華能源(
01088)の下落も目立った。半面、サンズ・チャイナ(
01928)や申洲国際集団(
02313)が高い。
この他では、龍源電力(
00916)や華電国際電力(
01071)がいずれも4%超下落。アリババ集団(
09988)は一時200HKドルを割る場面もあったが、同水準を守って引けている。