24日のNY株式相場は下落。米国で2例目の新型肺炎感染が伝わったことなどで、新型肺炎による世界経済減速懸念が強まった。好決算を発表したインテル(+8.13%)やアメリカン・エキスプレス(+2.85%)などが上昇したものの、旅行・レジャー関連株や、金利低下を受けて金融株などが下落した。ダウ平均は上昇して始まったものの、午後の取引で一時316米ドル安まで下落し、170.36米ドル安(-0.58%)の28989.73米ドルと4日続落で終了。1月14日以来の29000米ドル割れとなった。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.90%安、0.93%安と3日ぶりに反落した。
週間ではダウ平均が1.22%安、S&P500が1.03%安とともに3週ぶりに反落し、ナスダック総合は0.79%安と7週ぶりの反落となった。年初来では、ダウ平均が1.58%高、S&P500が2.00%高、ナスダック総合が3.82%高となった。
中国が新型肺炎の感染拡大防止のため武漢市の封鎖を続けていることで中国経済への影響が懸念されるなか、米国でも2例目の感染が報告され、3例目も確認されたもようと伝わった。リスク回避が強まったことで、米10年債利回りは1.6857%と前日比0.053%低下。利ざや縮小による収益悪化懸念からJPモルガン・チェース(-2.48%)など金融株が軒並み下落。NY原油が約3カ月ぶり水準に下落し、シュルンベルジェ(-1.81%)などのエネルギー株も売られた。一方、連邦航空局(FAA)が年半ば前の737Max機の運航再開を許可すると報じられたことでボーイングが1.66%高となり、ボーイング、インテル、アメリカン・エキスプレスの3銘柄でダウ平均を約96米ドル押し上げた。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 29230.39 29288.79 28843.31 28989.73 -170.36 -0.58
S&P500 3333.10 3333.18 3281.53 3295.47 -30.07 -0.90
NASDAQ 9446.21 9451.43 9273.23 9314.91 -87.57 -0.93
CME225先物 23805.00 23890.00 23550.00 23635.00 -165.00 -0.69
FT100 7585.98 7585.98 7585.98 7585.98 78.31 1.04
DAX 13512.84 13604.85 13510.79 13576.68 188.26 1.40
為替(ドル/円) 109.47 109.64 109.16 109.25 -0.22 -0.20
WTI先物 55.69 55.95 53.85 54.19 -1.40 -2.52
金(Gold)先物 1562.90 1575.50 1555.80 1571.90 6.50 0.42
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。