24日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.15%高の27949.64ポイントだった。中国企業指数は0.22%高の10976.19ポイント。メインボードの売買代金は概算で473億2000万HKドル。
ハンセン指数は、新型肺炎の感染拡大を嫌気し、序盤はマイナス圏で軟調に推移した。ただ、現段階で死亡率は2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)を下回っているほか、経済への影響も限られるとの見方が伝わり、過度な懸念が後退。また、指数は前日に約1カ月ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がった。指数は中盤にプラス圏に浮上し、徐々に上げ幅を拡大してきょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、チャイナ・モバイル(
00941)が2.50%高と好調。恒隆地産(
00101)や恒安国際集団(
01044)も高い。半面、吉利汽車(
00175)や石薬集団(
01093)が売られた。
そのほかでは、実質支配株主である中国中化集団(シノケム)が中国化工集団(ケムチャイナ)との戦略的再編を計画していると明らかにした中化化肥(
00297)と中国金茂(
00817)がそれぞれ1.20%高、0.71%高。半面、新型肺炎の感染拡大を背景にマカオの賀一誠行政長官が同地のカジノ場を閉鎖する可能性に言及したことを受け、MGMチャイナ(
02282)やウィン・マカオ(
01128)が売られた。