中国化学肥料大手の中化化肥(
00297)と不動産デベロッパーの中国金茂(
00817)は23日大引け後にそれぞれ公告を発表し、実質支配株主である中国中化集団(シノケム)が中国化工集団(ケムチャイナ)との戦略的再編を計画していると明らかにした。再編計画の具体的な内容と実施には関連当局による承認と手続きが必要となる。
シノケムとケムチャイナはともに中国の国有化学大手で、国務院国有資産監督管理委員会が全権益を持つ中央企業。中国政府は中央企業の統合再編を業界ごとに進めており、化学分野では数年前からシノケムとケムチャイナの合併観測がたびたび浮上していた。両社は今月5日、国有企業改革の一環として農業化学事業を統合する計画をそれぞれ発表した。ケムチャイナの全額出資子会社である中化工(上海)農業科技(先正達集団に改名する予定)が持ち株会社として中化化肥や江蘇揚農化工(
600486)、安道麦(
200553/
000553)などを傘下に収める。