24日の香港市場は軟調な展開か。世界保健機関(WHO)は23日、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎について、緊急事態の宣言を見送ることを決めた。ただ、武漢市では23日に地下鉄・バス・客船といった公共交通機関の運行を停止。空港および鉄道駅も一時閉鎖し、事実上の「封鎖」措置に出たものの、感染の拡大は止まらず、近隣の黄岡市や赤壁市なども相次いで「封鎖」が発表されている。
一方、香港市場は旧正月のため、きょう後場から28日まで休場となる。香港でも2人の感染が確認されるなど警戒感が広がるなか、持ち高調整の売りが相場の重しとなりそうだ。ただ、ハンセン指数は前日に大幅下落し約1カ月ぶりの安値をつけており、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がる可能性もある。
23日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)が香港終値を下回って引けた半面、チャイナ・モバイル(
00941)やテンセント(
00700)が上回って引けている。