2020-01-21 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】前日終値付近でもみ合いか、春節連休控え模様眺め
21日の香港市場は前日終値の付近でもみ合いか。ハンセン指数が心理的節目の29000ポイントを超える水準では利益確定売りが出やすい半面、20日移動平均(20日大引け時点で28417.82)が下値支持として意識されると予想する。20日の米国市場がキング牧師の誕生日の祝日で休場だった上、今週末から春節(旧正月)の連休が始まるとあって市場の模様眺めムードは強い。決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色が中心になりそうだ。きょうはハンセン指数構成銘柄の恒隆地産(
00101)が2019年12月本決算を発表する。
香港市場では中長期的な先高観は根強く、下値を売り込む動きは限られるだろう。ただ、国際通貨基金(IMF)が20日に世界経済見通しを下方修正したことや、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染者拡大は、投資家心理を冷やしそうだ。中国の国家衛生健康委員会の幹部で呼吸器疾患臨床研究者の鐘南山氏は20日、国営中央テレビ(CCTV)のインタビューで、同ウイルスが「人から人に感染している」と語った。