週明け20日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.66%高の3095.79ポイントだった。深セン成分指数は1.47%高の11115.88ポイントと5営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6791億2300万元だった。
上海総合指数はおおむねプラス圏で推移。中国人民銀行(中央銀行)が先週15日から公開市場操作(オペ)を通じて市場への資金供給を続けるなか、今後も流動性の緩和姿勢が続くとの期待が高まった。深セン市場の成分指数や新興企業市場「創業板」指数が大きく上昇したことも支えとなり、上海総合指数は中盤にかけて上げ幅を拡大。節目の3100ポイントが意識される水準では上値が重かったが、結局、きょうの高値圏で取引を終えた。セクター別では湖北省武漢市などで新型肺炎の感染が拡大していることを背景に医薬が大幅高。保険が全面高となったほか、電子部品や通信なども買われた。半面、航空や観光が軟調だった。
A株市場では、生保大手の中国人寿保険(
601628)や医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)が高い。欧菲光集団(
002456)や歌爾(
002241)といったハイテク株が大幅高。証券会社の招商証券(
600999)、通信キャリア大手の中国聯合網絡通信(
600050)が大きく買われた。半面、航空大手の中国国際航空(
601111)や中国東方航空(
600115)、旅行大手の中国国旅(
601888)が安い。相次ぐ幹部の摘発が伝わった酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が売られた。
上海B株指数は0.20%高の260.68ポイントと続伸、深センB株指数は0.20%高の1002.07ポイントと4営業日続伸した。