17日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.60%高の29056.42ポイントだった。中国企業指数は0.81%高の11419.91ポイント。メインボードの売買代金は概算で1113億6000万HKドル。
午前に発表された中国の主要経済指標が概ね市場予想を上回ったことを受け、ハンセン指数は一気に心理的節目の29000ポイントを回復したが、その後は利益確定の売りが相場の重しとなり、前日終値付近での値動きが続いた。一方、相場の先高観は根強く、大引けにかけて上げ幅を拡大。再び29000ポイントに乗せ、昨年5月7日以来、約8カ月ぶり高値で取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、石薬集団(
01093)が5%超上昇。中国の医薬品集中調達の第2弾で落札候補に同社が含まれているとの報道が材料視された。中国平安保険(
02318)や中国生物製薬(
01177)も高い。半面、AIAグループ(
01299)がさえない。中国海外発展(
00688)や吉利汽車(
00175)の下落も目立った。
そのほかでは、5G対応新機種「小米10」が2月初旬にも発表されると伝わり、小米集団(
01810)が8%超上昇。親会社である台湾の鴻海精密工業がフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と共同で合弁会社を設立すると伝わり、富智康集団(
02038)が5%超上げた。証券会社の強気判断を受けてトラベルスカイ・テクノロジー(
00696)は7.72%高。