15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.54%安の3090.04ポイントだった。深セン成分指数は0.15%安の10972.32ポイントと続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6110億7400万元だった。
上海総合指数は総じて軟調に推移した。小安く寄り付いた後、序盤はわずかながらプラス圏に浮上する場面もあったが、ほどなくして下向きに転じ、心理的節目の3100ポイントを割り込んだ。米中はきょう貿易協議「第1段階合意」の署名式を行う予定だが、米国が既存の対中制裁関税を11月の米大統領選の後まで維持すると伝わり、協議の先行き不透明感が再び高まった。「第1段階」の合意内容を見極めたい気分も根強く、積極的な買いが入りづらかった。一方、中国人民銀行(中央銀行)がきょう中期貸出制度(MLF)を通じて3000億元を市中銀行に供給したほか、16営業日ぶりにリバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)による短期資金の供給を再開。流動性の改善が好感され、相場は下値が堅かった。
セクター別では、産金、農業関連、石炭が安い。通信が軒並み売られたほか、自動車も軟調。半面、製紙、電子・IT、ソフトウエアサービスの一角が買われた。
A株市場では、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、完美世界(
002624)、非鉄金属の洛陽モリブデン(
603993)、産金の紫金鉱業集団(
601899)が安い。インフラ建設の中国建築(
601668)、中国交通建設(
601800)、不動産デベロッパーの万科企業(
000002)、新城控股集団(
601155)も売られた。半面、三安光電(
600703)、欧菲光集団(
002456)、立訊精密工業(
002475)、杭州海康威視数字技術(
002415)などテクノロジー株の一角や、証券株の招商証券(
600999)、生薬メーカーの東阿阿膠(
000423)が上昇した。
上海B株指数は0.36%安の259.72ポイントと4営業日続落、深センB株指数は0.27%高の994.93ポイントと反発した。