15日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.85%安の28638.95ポイントだった。中国企業指数は0.74%安の11270.93ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で549億HKドルだった。
ハンセン指数は小高く始まったものの、序盤にマイナス圏に沈んだ。幅広いセクターで売りが優勢となり、前場の安値圏で引けた。米国が既存の対中制裁関税を11月の米大統領選の後まで維持すると伝わり、米中貿易協議に対する楽観的な見方が後退した。中国本土相場の続落も投資家心理を悪化させた。中国人民銀行(中央銀行)がきょう操作した中期貸出制度(MLF)の金利は前月から据え置かれ、引き下げを期待していた投資家が失望売りを出したもよう。
個別では、大型金融株のAIAグループ(
01299)や中国平安保険(
02318)中国建設銀行(
00939)が下げ、相場の重荷となった。豚肉大手の万洲国際(
00288)、製薬の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)は2%超下落。ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)、テンセント(
00700)は続落した。一方、工具メーカーの創科実業(
00669)や、前日大引け後に2019年12月の不動産販売額を発表した華潤置地(
01109)が逆行高。