14日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら4営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.18%安の28901.93ポイントだった。中国企業指数は0.20%安の11373.55ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で699億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は朝高後に下げに転じる展開。米中関係の改善に期待する買いが先行したものの、心理的節目の29000ポイントを超えて始まったとあって利益確定売りが次第に優勢となった。中国本土相場が反落して午前の取引を終えたことも投資家心理を冷やしたもよう。中国当局が午前に発表した2019年12月の貿易統計は輸出入ともに市場予想を上回る伸びだったが、相場への影響は限られた。
個別では、時価総額が大きいテンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)がそろって反落し、相場を押し下げた。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)は3%超の大幅安。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も安い。一方、前日に逆行安を演じたカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)が大幅高。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、生保大手の中国平安保険(
02318)が買われている。