週明け13日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前営業日比1.11%高の28954.94ポイントだった。中国企業指数は1.15%高の11396.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で1118億1000万HKドルと、商いは賑わった。
ハンセン指数は堅調に推移した。高く寄り付いた後、上げ幅を広げる展開。米中通商協議の進展に対する期待が高まり、買いを誘った。米中通商協議「第1段階」合意の署名に向け、中国側代表を務める劉鶴副首相がきょうから米ワシントンを訪問。外電によると、15日にホワイトハウスで行われる予定の署名式にトランプ米大統領が自ら参加するほか、「貿易戦争」で影響を受けた各州の米国会議員など200人以上をすでに招待したという。心理的節目の29000ポイントに接近する水準では上値が重かったが、終値は昨年5月上旬以来、約8カ月ぶり高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、IT大手のテンセント(
00700)が3営業日大幅に続伸し、約1年半ぶりに400HKドル台を回復。米ドルに対して人民元高が進み、オフショア市場で約半年ぶりに1米ドル=6.90元の水準を割り込んだことを受け、元建て資産を多く保有する中国平安保険(
02318)、中国銀行(
03988)、中国建設銀行(
00939)など本土系金融株が堅調。証券会社が強気判断を示した衛生用品の恒安国際集団(
01044)や、香港地場系銘柄の太古A(
00019)、新世界発展(
00017)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も高い。半面、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)、本土不動産株の碧桂園(
02007)、石炭大手の中国神華能源(
01088)などがさえない。
中国企業指数構成銘柄では、自動車・電池メーカー、BYD(
01211)が約16%の大幅高。中国工業情報化部の苗ウ部長が今年の補助金政策について「大幅な縮小」を否定した発言が材料視された。半面、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、ビール大手の華潤ビール(
00291)が逆行安を演じた。