9日の香港株式市場でハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比1.68%高の28561.00ポイントだった。中国企業指数は1.82%高の11281.26ポイント。メインボードの売買代金は概算で957億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移した。米イラン対立を巡り、トランプ米大統領が武力行使を否定する演説を行ったことを受けて、軍事的緊張への警戒感がやや後退。また、後場に入り、中国の劉鶴副首相が来週13−15日に米ワシントンを訪問し、米中貿易問題を巡る「第1段階」合意の署名を行うことが中国商務部から発表されると、買いの勢いが加速した。指数は中盤まで28400ポイント付近でもみ合った後、終盤にかけて上げ幅を拡大。結局、昨年7月25日以来、5カ月半ぶりの高値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)や中国IT大手のテンセント(
00700)といった大型株が買われ、相場の上げを主導。証券会社の強気判断を受けて衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が8%上昇。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)や瑞声科技(
02018)の上昇も目立った。半面、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)が売られた。
中国企業指数構成銘柄では、スポーツ用品メーカーの安踏体育用品(
02020)が大幅高となったほか、中国大手民営コングロマリットの復星国際(
00656)、証券大手の中信証券(
06030)、保険会社の新華人寿保険(
01336)が高い。半面、広東省政府系コングロマリットの粤海投資(
00270)が軟調だった。