9日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比1.06%高の28385.25ポイントだった。中国企業指数は1.20%高の11213.18ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で504億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移。米イラン対立を巡り、トランプ米大統領が武力行使を否定する演説を行い、軍事的緊張への警戒感が和らいだ。本土相場が堅調だったことや、本土市場から相互取引制度を通じた香港株売買の買い越しが2カ月近く続いていることも相場の支えとなった。指数は前日に下回った10日移動平均(前引け時点で28261.65ポイント)を回復して寄り付くと、その後はおおむね28400ポイントを挟んでもみ合いを続けた。
個別では、中国IT大手のテンセント(
00700)や本土国有銀行大手の中国工商銀行(
01398)といった大型株が大きく買われ相場の上げを主導。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、豚肉生産大手の万洲国際(
00288)の上昇が目立った。半面、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)が逆行安。産金大手の招金鉱業(
01818)が大きく売られた。