7日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.34%高の28322.06ポイントだった。中国企業指数は0.30%高の11198.75ポイント。メインボードの売買代金は概算で864億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は終日、プラス圏で堅調に推移。根強い先高観を背景に、前日のNY市場やきょうの中国本土市場を受けた押し目買いが相場を支えた。米国とイランの対立が戦争に発展する公算は小さいとの見方が広がった。ただ、短期的な景気下押し圧力への懸念がくすぶり、上値の重さが目立った。セクター別では医療・ヘルスケアと情報技術、一般消費財が上げた半面、素材、エネルギー、コングロマリットが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が2.17%高と大幅反発し、指数を65ポイント押し上げた。保険株の中国人寿保険(
02628)とAIAグループ(
01299)も買われた。医薬品株の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)は大きく買い戻された。一方、前日に逆行高を演じた中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)は軒並み安。香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)は続落した。
そのほか、中国ダウン衣料最大手の波司登国際(
03998)が前日比12%超上昇。2019年4−12月の中核ブランド「波司登」の小売り販売額が前年同期比30%超増え、買いを集めた。化学肥料大手の中化化肥(
00297)は大幅に続伸。親会社である中国国有企業が農業化学部門を統合するとの思惑買いが入ったもよう。スポーツ用品メーカーの李寧(
02331)も高い。一方、油田サービスの安東油田服務(
03337)と華油能源(
01251)が売られた。中国の半導体ファウンドリー大手SMIC(
00981)は反落した。