7日の中国本土株式市場で上海総合指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.69%高の3104.80ポイントだった。深セン成分指数は1.22%高の10829.05ポイントと6営業日続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7323億2500万元だった。
上海総合指数は総じて堅調に推移した。中東情勢の緊迫化を巡る懸念が後退し、買い戻しが先行。ただ、前日に買われた石油株などが利益確定売りに押されて重荷となり、前場は心理的節目の3100ポイントの手前で上値の重さが目立ったが、後場に入るとじりじりと上げ幅を拡大した。終盤に3100ポイント台に乗せ、昨年4月25日以来、約8カ月半ぶり高値で引けた。相互取引を通じた香港から本土株の売買は連日で40億元台の買い越しが続き、A株市場への外資の流入も好感されたもよう。
セクター別では、石炭が全面高。文化・メディア、ソフトウエアサービス、電子・ITなどが高い。半面、石油、産金、宝飾品が売られた。
A株市場では、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、完美世界(
002624)、映画館運営会社大手の万達電影(
002739)が高い。大手乳業メーカーの内蒙古伊利実業集団(
600887)、老舗調味料メーカーの仏山市海天調味食品(
603288)、豚肉関連の牧原食品(
002714)、河南双匯投資発展(
000895)が買われたほか、前日に安かった航空大手の中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)が反発。半面、石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)、産金株の紫金鉱業集団(
601899)が反落した。歌爾(
002241)、欧菲光集団(
002456)などテクノロジー関連の一角もさえない。
上海B株指数は1.00%高の264.16ポイントと反発、深センB株指数は0.48%高の974.39ポイントと3営業日ぶりに反発した。