3日の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前日比0.32%安の28451.50ポイントだった。中国企業指数は0.59%安の11253.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で978億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は1%を超えて寄り付いたが、ほどなくして急速に上げ幅を縮めた。高値圏での利益確定売りが出やすい環境だったことに加え、中東情勢の緊張を警戒する売りが相場の重しとなった。中東情勢を巡っては、米軍がトランプ大統領の命令を受けてイラン精鋭組織の司令官を殺害。イラン最高指導者のハメネイ師は「激しい報復」を宣言した。指数は前場中盤にマイナス圏に沈むと、その後は28400ポイント台後半でのもみ合いを続けた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に買われたスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)や瑞声科技(
02018)が大幅安。カジノ株の銀河娯楽(
00027)、本土不動産株の中国海外発展(
00688)や碧桂園(
02007)、医薬株の中国生物製薬(
01177)が大きく売られた。半面、原油高を受けて、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)が逆行高。香港証券取引所(
00388)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大きく買われた。
中国企業指数構成銘柄では、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)の下げが目立ったほか、不動産大手の万科企業(
02202)や融創中国(
01918)、都市ガス大手の中国ガス(
00384)が安い。半面、総合保険会社の中国太平保険(
00966)、石炭大手の中国神華能源(
01088)が堅調だった。