休場明け2日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比1.25%高の28543.52ポイントだった。中国企業指数は1.37%高の11320.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で908億7000万HKドル。
ハンセン指数は中国の金融緩和を受けて高く寄り付き、序盤に上げ幅を広げた。中盤以降は伸び悩んだものの、終値ベースで昨年7月25日以来ほぼ5カ月ぶりの高値を付けた。前日に中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率引き下げを発表。きょうの中国本土相場が3日続伸したこともあって、買い安心感が幅広いセクターに広がった。トランプ米大統領が昨年末、米中貿易協議「第1段階合意」へ15日に署名すると明らかにしたことも投資家心理を強気に傾けた。セクター別では工業と素材が大きく上昇した半面、通信が逆行安を演じた。
ハンセン指数構成銘柄では、アジア基盤のAIAグループ(
01299)と中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が大幅に反発し、相場を押し上げた。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)は大幅高。2019年12月のマカオのカジノ収入は前年同月比13.7%減だったが、下落率は市場予想の15%より小幅にとどまり買いを誘ったもよう。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)も高い。半面、香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)、新鴻基地産(
00016)、長江実業集団(
01113)がそろって反落した。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)も下げた。
H株では、コンテナ海運大手の中遠海運控股(
01919)、白物家電大手の海信家電集団(
00921)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)と北京金隅(
02009)の大幅上昇が目立った。一方、国家開発銀行リース子会社の国銀金融租賃(
01606)、中堅鉄鋼メーカーの重慶鋼鉄(
01053)が売られた。