メディア大手の仏ビベンディは12月31日、子会社の米ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)の株式10%を中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が率いるコンソーシアムに譲渡する契約を同日結んだと発表した。譲渡額の基準となるUMG全株式の価値は300億ユーロ。
テンセントの音楽配信子会社、テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ(TME)は同日、コンソーシアムに参加し、出資持ち分は最大10%だと発表した。同社はUMGとの協力関係を深めて中国の音楽エンターテインメント市場の発展を後押しする方針。TMEとUMGは、コンソーシアムによるUMG株取得前に、UMGの大中華圏事業の少数株を取得する権利をTMEに与える第2の合意を目指す。
UMG株譲渡には規制当局の承認が必要で、2020年上半期に完了する見通し。コンソーシアムはUMG株を今回と同じ譲渡額基準でさらに10%取得する権利を持つ。権利の有効期間は21年1月15日。
テンセントの12月31日終値は前日比1.98%安の375.60HKドル。