新暦大みそかで半日立ち会いとなった31日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.46%安の28189.75ポイントだった。中国企業指数は0.51%安の11168.06ポイント。メインボードの売買代金は概算で484億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く始まり、次第に下げ幅を広げて終えた。前日終値は7月26日以来ほぼ5カ月ぶりの高値だっただけに、休場をあすに控えて利益確定売りが優勢となった。中国本土の上海総合指数の下落も投資家心理を冷やしたもよう。寄り付き前に中国国家統計局が発表した12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は小幅に市場予想を上回ったものの、大きく材料視されなかった。セクター別では、情報技術や消費財が下げた半面、工業、医療・ヘルスケアが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が2%近く下げ、相場の重荷だった。石炭大手の中国神華能源(
01088)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)、製薬の石薬集団(
01093)も安い。一方、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)が買われた。不動産株の華潤置地(
01109)と中国海外発展(
00688)、長江実業集団(
01113)は堅調。中国政府系の中国中信(
00267)が反発した。
中国株指数構成銘柄では、前日に大幅高だった証券株の中信証券(
06030)と海通証券(
06837)が売られた。スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)の反落も目立った。半面、不動産デベロッパーの龍湖集団(
00960)と万科企業(
02202)がそろって上昇。インフラ建設大手の中国交通建設(
01800)は続伸した。