2019-12-30 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:朝安後にプラス圏、証券・保険が全面高
週明け30日前場の中国本土株式市場で上海総合指数は反発。前場終値は前営業日比0.94%高の3033.33ポイントだった。深セン成分指数は1.09%高の10345.27ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で3604億7400万元だった。
上海総合指数は心理的節目の3000ポイントを割り込んで寄り付いたものの、中盤にプラス圏へ浮上し、上げ幅を拡大した。中国人民銀行(中央銀行)は28日、銀行の変動金利融資について、2020年1月1日からベンチマークをこれまでの貸出基準金利から最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)に変更すると発表。利ざやの縮小懸念から朝方は銀行株が一時全面安となったものの、企業の資金調達コストの低下による景気浮揚効果が次第に意識されたもよう。
セクター別では、証券が軒並み買われた。証券発行の登録制への移行などを盛り込んだ改正証券法が28日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の審議を通過したことが材料視された。保険も全面高となったほか、酒造、セメント・建材などの上昇が目立った。半面、貴金属、宝飾品、包装材、造船が安い。
上海B株指数は0.64%高の255.86ポイント、深センB株指数は1.17%高の957.47ポイントだった。