週明け30日の香港市場は、上値の重い展開か。今週はあす31日が半日のみの取引で、あす後場から1月1日まで休場となるため、積極的な売買は限られそうだ。また、中国ではあす31日に12月の製造業購買担当景気指数(PMI)が発表されるほか、米国では1月3日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公開されるため、内容を見極めようと様子見ムードが広がる可能性もある。
一方、中国人民銀行(中央銀行)は28日、1月1日より最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)を新しいベンチマークとして適用すると発表した。最新のLPR(1年物)は4.15%で、従来の基準金利は4.35%となっている。今回の措置により、資金調達コストが低下すると予想されるものの、銀行は利ざやが縮小し、収益が圧迫される可能性がある。
先週末のNY株式相場はおおむね堅調。目新しいニュースはなかったが米中通商交渉進展期待などを背景に年末ラリーが続いた。主要3指数はそろって取引時間中の史上最高値を更新している。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。中国建設銀行(
00939)やHSBC(
00005)が香港終値を下回って引けた半面、中国平安保険(
02318)や中国蒙牛乳業(
02319)が上回って引けた。