連休明け27日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比1.30%高の28225.42ポイントだった。中国企業指数は1.44%高の11194.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で749億2000万HKドル。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移した。終値は7月26日以来、約5カ月ぶり高値を更新。連休中の米中株高の流れを引き継ぎ心理的節目の28000ポイントに乗せて寄り付いた後、上げ幅を拡大。米中貿易協議を巡り、「第1段階合意」の署名に対して両国からの前向きな発言や中国による米農産物の輸入増などが伝わり、交渉の進展期待から買いが優勢。もっとも、28200ポイント付近では伸び悩み、前場半ば以降はおおむね同水準付近でもみ合った。年末を控え持ち高調整の売りが警戒されたほか、すでに休暇に入っている市場関係者も多く、上値追いの動きは限られた。
ハンセン指数構成銘柄では、本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)が高い。中国本土で連休中に発表された戸籍制度改革措置が住宅需要の拡大につながるとの見方が買いを誘った。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)の上昇が目立ったほか、時価総額の大きいIT大手のテンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)が約2%の上昇となり、指数を押し上げた。半面、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)がさえない。香港でクリスマス期間中に抗議活動やデモ隊と警察との衝突が再び激化したことを嫌気して信和置業(
00083)など香港不動産関連が軟調。
中国企業指数構成銘柄では、本土不動産株の融創中国(
01918)、建材メーカーの安徽コンチセメント(
00914)、大手民営コングロマリットの復星国際(
00656)が高い。半面、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)が4%超の大幅安となった。
このほか、中国ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)は一時213.6HKドルを付け、連日で上場来高値を更新。終値は前営業日比1.14%高の212.80HKドル。