27日の中国本土株式市場で上海総合指数は小反落。終値は前日比0.08%安の3005.04ポイントだった。深セン成分指数は0.68%安の10233.77ポイントと4日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6320億4000万元だった。
上海総合指数は中盤までプラス圏で推移。金融緩和期待が広がったことや好調な経済指標が伝わるなかで買いが優勢となった。ただ、後場に入ると、目先の利益を確定する売りが強まったことや、深セン市場が軟調となるなかで、上海総合指数も急速に上げ幅を縮小。節目の3000ポイントは守ったものの、マイナス圏に沈んで週の取引を終えた。セクター別では信用買い残高の増加で前場に買われていた証券が後場に入って急落。電子部品やソフトウエアなどの売りも目立った。半面、非鉄金属、貴金属が堅調。
A株市場では、ハイテク銘柄の欧菲光集団(
002456)、京東方科技集団(
000725)、科大訊飛(
002230)などが大幅安。中信証券(
600030)や東方証券(
600958)など証券株も安い。スーパーマーケット大手の永輝超市(
601933)、家電大手の海爾智家(
600690)が売られた。半面、非鉄金属株の紫金鉱業集団(
601899)、洛陽モリブデン(
603993)、中国アルミ(
601600)が大幅高。2020年の増産や投資案件が伝わった酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が高い。航空大手の中国国際航空(
601111)や中国東方航空(
600115)が堅調だった。
上海B株指数は0.04%安の254.23ポイントと4日ぶりに反落、深センB株指数は0.73%高の946.38ポイントと続伸した。