25日の中国本土株式市場で上海総合指数は小幅に反落。終値は前日比0.03%安の2981.88ポイントだった。深セン成分指数は0.40%高の10229.58ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5031億9500万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付き、前日終値を挟んで一進一退の展開。新たな売買材料に乏しく、方向感を欠く相場だった。前日にほぼ全セクターが上昇した後だけに、利益確定売りが出た指数を押し下げた。もっとも下値は限定的。国務院(内閣に相当)が24日に公表した就業促進措置のなかで、内需刺激や戦略的新興産業への支援を通じた雇用創出を打ち出し、関連銘柄の買いを誘ったもよう。中国の金融緩和や、米国との貿易協議「第1段階合意」への正式署名への期待も投資家心理を支えた。きょうは香港市場がクリスマス休暇で休場のため、相互取引制度を通じた売買は休止した。
セクター別では、酒造や石炭、環境保護、鉄鋼が下げた。一方、電子部品とIT、ソフトウエア、通信機器、メディアが上げた。
A株市場では、酒造株の貴州茅台酒(
600519)や瀘州老窖(
000568)、江蘇洋河酒廠(
002304)の下げが目立った。家電メーカーの海爾智家(
600690)と杭州老板電器(
002508)、宅配大手の順豊控股(
002352)、スーパーマーケット運営の永輝超市(
601933)はそろって反落した。医薬品株の江蘇恒瑞医薬(
600276)も安い。半面、自動車関連の広州汽車集団(
601238)と華域汽車系統(
600741)が大きく買われた。ゲーム関連の完美世界(
002624)と三七互娯網絡科技集団(
002555) 、監視カメラの浙江大華技術(
002236)と杭州海康威視数字技術(
002415)は続伸した。
上海B株指数は0.25%高の253.38ポイントと続伸。深センB株指数は0.14%安の935.68ポイントと反落した。