24日の香港市場は小動きか。クリスマスイブで半日立ち会いとなり、休暇に入る投資家が多いなか、積極的な売買は手控えられそうだ。米中貿易協議の「第1段階合意」を受けて中期的な相場の先高観が広がった半面、ハンセン指数は前日の続伸で7月30日以来4カ月半ぶり高値圏にあり、持ち高を整理する目的の売りが出やすい。前日の米株高を受けた買いが先行する可能性はあるものの、心理的節目の28000ポイントを超える水準では上値の重い展開が予想される。
一方、中国の金融緩和への期待は根強く、相場の下値は限られるだろう。『香港経済日報』によると、市場では中国人民銀行(中央銀行)が旧正月(2020年1月24日)の前に預金準備率の引き下げに踏み切るとの観測が浮上している。中国の李克強首相は23日、中小企業の資金調達難を解消するため、預金準備率引き下げを含む多様な措置を検討すると表明した。
23日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって史上最高値を更新。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。保険株のAIAグループ(
01299)や中国携帯通信最大手のチャイナ・モバイル(
00941)、製薬の石薬集団(
01093)が香港終値を上回った半面、中国4大国有銀行の中国工商銀行(
01398)と中国建設銀行(
00939)、電力事業投資会社の電能実業(
00006)が下回って終えた。