20日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比0.25%高の27871.35ポイントだった。中国企業指数は0.40%高の11030.23ポイント。メインボードの売買代金は概算で934億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は総じてプラス圏でもみ合った。前日の米株高や通商交渉を巡る米中の歩み寄る姿勢を好感して前場は高くなる場面もあったが、後場に入ると上げ幅を縮めた。相場が約1カ月半ぶりの高値圏で推移しているだけに、来週のクリスマス休暇を前に、利益確定売りが上値を抑えた。本土市場で上海総合指数がきょうの安値圏で終えたことや、中国の習近平国家主席がスイスのダボスで開催される世界経済フォーラム(ダボス会議)を欠席する可能性が伝わり、来年1月の「米中首脳会談」に対する期待が後退したことも重荷となったもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、チャイナ・モバイル(
00941)がそろって高い。香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)、Link REIT(
00823)、本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が買われた。半面、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が安い。時価総額の大きいIT大手のテンセント(
00700)、アジア生保のAIAグループ(
01299)、中国金融大手の中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)も軟調だった。
中国企業指数構成銘柄では、不動産大手の万科企業(
02202)、融創中国(
01918)、龍湖集団(
00960)や、通信キャリアのチャイナ・テレコム(
00728)が高い。前日に急落したガス事業者の中国ガス(
00384)が反発した。半面、次世代通信規格「5G」関連銘柄の中国鉄塔(
00788)、華潤集団傘下の華潤ガス(
01193)、華潤ビール(
00291)が売られた。
このほか、中国ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)が大幅に続伸。終値は207.20HKドルと連日で上場来高値を更新した。