20日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.37%高の27902.68ポイントだった。中国企業指数は0.54%高の11044.92ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で378億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は序盤が前日終値を挟んだ小動きだったが、その後はプラス圏でもみ合った。通商交渉を巡る米中の歩み寄る姿勢が買い安心感につながった。ムニューシン米財務長官は米CNBCのインタビューで、米中通商「第1段階」合意文書への署名が1月初旬になるとし、次の段階に進めると自信を示した。中国も19日、対米追加関税の適用除外品目リストを発表したほか、米国産大豆や豚肉など農産物の買い付けを継続していると伝わった。もっとも、相場が約1カ月半ぶりの高値圏に推移しているだけに、来週のクリスマス休暇を前に利益確定売りが上値を抑え、27950ポイント付近では伸び悩んでいる。
個別では、香港不動産関連のLink REIT(
00823)、九龍倉置業地産(
01997)、中国通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、チャイナ・モバイル(
00941)が高い。前日に安かった本土系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)が反発したほか、同業の中国海外発展(
00688)が続伸。半面、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が安い。IT大手のテンセント(
00700)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が軟調。