18日の香港株式市場でハンセン指数は小幅に続伸。終値は前日比0.15%高の27884.21ポイントだった。中国企業指数は0.54%高の11024.66ポイント。メインボードの売買代金は概算で941億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ小高く寄り付いたあと、取引中に一時、7月30日以来となる高値をつけて心理的節目の28000ポイントに迫ったが、高値警戒感が広がり上値をおさえたたまま引けた。前日の指数が約1カ月半ぶりの高値圏で終えただけに、利益確定売りが優勢。米政府が米国のハイテク企業に対し、華為技術(ファーウェイ)など特定の中国企業への輸出を禁じる新たな制裁措置を検討していることが伝わり投資家心理の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、原油価格の上昇を受けて石油銘柄のCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)が買われた。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)もマッコーリーによる目標株価の引き上げが材料になり2.5%上昇。半導体世界大手、米エヌビディアとの協業を発表した中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)も買われ、相場の上昇を主導。半面、前日まで5連騰だったコングロマリット(複合企業)の長江和記実業(
00001)や長江インフラ(
01038)など長江グループの一角がさえない。豚肉大手の万洲国際(
00288)も売られた。
中国企業指数構成銘柄では、都市ガス大手の中国ガス(
00384)、商業銀行3位の中国農業銀行(
01288)などが買われた。一方、前日高かった自動車・電池メーカーのBYD(
01211)や、中国太平保険(
00966)、新華人寿保険(
01336)など保険銘柄の一角が軟調だった。