13日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3日続伸。前場終値は前日比2.06%高の27551.46ポイントだった。中国企業指数は1.70%高の10794.84ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で595億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は心理的節目の27000ポイントに乗せてスタート。「米国と中国が貿易協議の第1段階で合意したもよう」と外電が伝えたことを好感し、買いが優勢。相場の強気と弱気の分け目とされる250日移動平均(前引け時点で27463.92ポイント)付近で上値抵抗が意識される場面もあったが、同移動平均を回復して前場の取引を終えた。米メディアは日本時間の13日朝、「トランプ米大統領が中国との第1段階の貿易合意を承認し、合意の一環として15日に予定していた対中制裁関税第4弾の全面発動を見送る」と伝えた。中国による米国産農産物の購入拡大が合意案に盛り込まれており、当局者はすでに課している対中追加関税の一部引き下げについても議論したという。
個別では、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)がそろって5%超高と大幅に続伸。時価総額の大きいAIAグループ(
01299)、IT大手のテンセント(
00700)、欧州金融大手のHSBC(
00005)が2−3%の上昇となり、指数を押し上げた。半面、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が軟調。