12日の香港株式市場でハンセン指数は続伸。終値は前日比1.31%高の26994.14ポイントだった。中国企業指数は1.07%高の10614.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で908億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、終始プラス圏で推移。中国の景気刺激策への期待が高まったほか、米国の政策金利が据え置かれたことを受けて、恩恵を受ける香港不動産銘柄への買いが相場を支えた。米中貿易協議を巡っては、中国が米国産大豆を大規模購入することなどが伝わった。指数は序盤に上げ幅を拡大。その後は27000ポイントを挟んでもみ合いを続け、大引け時点での節目超えとはならなかったものの、結局、終値ベースで11月19日以来、およそ3週間ぶりの高値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、IT大手のテンセント(
00700)とアジア生保大手のAIAグループ(
01299)が買われ上昇相場を主導。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が高い。香港関連銘柄の新世界発展(
00017)や中銀香港(
02388)などが大きく上昇した。構成銘柄で下落したのは中国海外発展(
00688)と舜宇光学科技(
02382)だけだった。
中国企業指数構成銘柄では、ガス銘柄の中国ガス(
00384)、華潤ガス(
01193)、新奥能源(
02688)がそろって大幅高。ビール大手の華潤ビール(
00291)、鉄道車両大手の中国中車(
01766)、「5G」関連銘柄の中国鉄塔(
00788)が大きく買われた。半面、大手不動産デベロッパーの融創中国(
01918)が逆行安。セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)が軟調だった。