12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日ぶりに反落。終値は前日比0.30%安の2915.70ポイントだった。深セン成分指数は0.17%安の9836.23ポイントと続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4488億7000万元。
上海総合指数は総じてマイナス圏でもみ合い、終盤に下げ幅をやや拡大した。前日まで5営業日続伸し、約3週ぶり高値で終えた後とあって、利益確定売りが優勢。米中通商協議を巡る先行き不透明感も引き続き重荷となった。米国の対中制裁関税「第4弾」の発動を3日後の15日に控え、追加関税が先送りされるかに市場の関心が集まる中、協議の行方を見極めたい気分が濃厚だった。
セクター別では、セメント・建材、石炭、文化・メディア、環境関連が売られた。半面、観光・ホテル、電子部品、造船、通信設備が堅調。
A株市場では、セメント大手の安徽コンチセメント(
600585)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、内蒙古包鋼鋼聯(
600010)が安い。前日に高かった新エネルギー車メーカーのBYD(
002594)が反落した。酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が売られたほか、歌爾(
002241)、科大訊飛(
002230)などテクノロジー関連の一角も下げた。半面、通信設備の中興通訊(
000063)、水力発電の中国長江電力(
600900)、大手総合保険会社の中国太平洋保険(
601601)、ディーゼルエンジンのウェイチャイ・パワー(
000338)などが買われた。
上海B株指数は0.58%安の242.74ポイントと3日続落。深センB株指数は0.43%安の896.01ポイントと反落した。